2014/12/10

「手相って遺伝するの」



「昨日見たおれのアルバム、みくりんとそっくりだったね」
「間違い探しみたいだったね」
「そう思う?」
「わたしのこと無視すんなよって感じだった」
「無視って何を?遺伝子?なにいってんの、ますかけなんかまるっきりあなたと一緒じゃない」

今日はこまっちゃんは朝からそわそわ。
農場から電話が来ないっていうのと、夜、輸入代理店の社長さんと会うからだ。
一日に何度も、部屋をうろうろしながらガッツポーズを繰り返したかと思うと、「今日何を話したらいいんだ…」とナーバスになり、「電話が来ない、書類で落ちたんじゃないか」をエンドレスでやっていた。

午後、市の訪問助産師さんがやって来る。
みくりんは体重を量ってもらって、なかなかいい感じに太っている。
ワクチンの話になって、打たせないというわたし達の選択について相談出来たのが良かった。市から派遣されている人だし、どういうコミュニケーションになるか不安があったけど、正直に、ニュートラルに話すのが、一番やりとり出来る情報量が多いのかもしれないなあと思った。
コツはとにかく情緒的に。
お医者さんに何か言われたら、「この話はゆううつで…」という作戦を伝授して頂く。

出かける前のこまっちゃんは、まるでデートに行く人のよう。
「髪の毛変じゃない?洗って来る!」
「髪切らなくていいってともちゃんが言ったんじゃん!」
「このシャツアイロンかけて」
「何話したらいいんだ…」
失うものは何も無いだから(雇えないって言われてる訳だし)、何も構えないで行けばいいよ。
満面の笑みで走って出て行くこまっちゃん。久しぶりのスーツで渋谷に出かけて行った。

社長さんは随分長く時間をとって、話をしてくれたそうだ。
君の書いたレポートは、まさにその通りだと。雇うことが出来たら君のパフォーマンスは信頼している、不足しているスキルは何も無い、と。
だけど今年は、人を雇えるシステムになっていない、でも再構築したらまとめて人を雇いたいと考えているし、地方に支社もつくりたい、だから必ず声をかける、と。
オープンで嘘無く、正直に話をしてくれて、こまっちゃんもとてもいい状態で、お互い打ち明けてきたみたい。本当に良かったと思う。何も駄目じゃなかったし、レポートに打ち込んだ彼の成果はむしろ大成功だった。

しかも帰りの電車で、座ってた目の前にタイラさんが現れたらしい。
スリランカ在住のタイラさん。去年から今年にかけて世界一周旅行をした友人が、当時初対面だったのにさんざんお世話になったタイラさん。友人の結婚式の披露宴でわたし達の隣の席で、さんざん聞いたこと無いような面白い話をしてくれたタイラさん。

偶然日本に来ていたそうで、こまっちゃんは週末飲みに誘われた。
今週末は3軒飲みに誘われて、「何があるんだ」とつぶやいていた。
どんどん行ったらいいと思う。