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2015/01/06

前髪


今月は派遣で働くつもりだったこまっちゃん、未だ仕事が決まらず。
昨年末、派遣会社に登録したものの、思い立った瀬戸内旅行を優先したり、当てにしていた派遣が長期だったりで、決まらないうちに年末年始の派遣会社の休業がはさまって、改めて複数の派遣会社に応募したものの、なかなか返答が来ない。
「甘かった…。完全に出遅れた、後手後手だ」
打ちひしがれ、暗い食卓。
「日雇いすら、ゴミ収集みたいのしかない。」
年末日雇いを探していた時は、年の瀬でたまたま求人が多かったようで、現場が殆ど中国人だったように、普段は常勤で働く中国人がいるから求人が出ないのかもしれない。
「おれが学生だった頃の10年前とは違う…。」

夕暮れ時、退屈だったので前髪を切ることにする。
前髪を切ると、後悔したり、鏡を何度も見たり、何度も撫で付けたり、しばらく忙しいからね。あまり考えず勢いで切る。このムードも断ち切れるかもしれないし!

仕上がりは9割5分、イメージ通り。
こまっちゃんに、
「変な人みたい」
と酷評される。

派遣の仕事は、登録内容を見直し、応募を増やしてみたら、今日1本電話がかかってきた。
結局明日、2件の派遣会社に登録しに行くことになった。選考はそれからかな。
髭を剃って行くか否かで問答する。髭が生えてて落ちるってことあるだろうか?
「2日で生えるんだし、剃れば良いじゃん。それで何も減らないって」
「ともちゃん、どうしたんだ、守りに入ってるな。おれは剃らない!髭があった方が格があるような気がするし」

退社した会社と年金基金から、お金が振り込まれるという知らせを受ける。全く想定していなかったもので、何のお金かもよく分かってないのだが、合わせて1月分の給料くらいある。
「やった〜!助かった〜!」
くるくる回りながら小躍りするこまっちゃん。

満月に仕事が決まるようにお祈りした。風が強く吹いてるけど星もぴかぴかだ。