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2015/03/15

靴、米びつ、エプロン


今日のこまっちゃんは休日出勤。午前中用事のあるわたしと同時に家を出て、一緒に電車に乗る。
こまっちゃんは、わたしとみくりんが一緒の写真を全然撮ってくれないので、駅のホームでみくりんを括り付けているわたしを撮ってもらう。
こまっちゃん、下からわたしの顔を見上げて、
「わーすごい。はなげがすごいいっぱい生えてる」
と言い、
「そんなに生えてたら花粉もしっかりガード出来るね…」
と言って、自分の発言でしばらく笑っていた。

出先で思いがけず、ばったり、妊婦のお友達と旦那さまに会う。以前家に来てくれた友人(参照:お湯シャン)、お腹も大きくなって、性別も分かって、臨月への道を元気に歩んでいた。良かった。
直接移住の話が出来てほっとする。

夜、仕事から帰って来たこまっちゃん、
「今日は面白いことがあった」
と。
今日は休日出勤だったから、ほとんどの人が私服で来ていて、その中でも特におしゃれな服着て来ていた一人が、仕事中、おもむろにデスクの上にドリップポットを出す、それも我が家で使っているような、ステンレスの、注ぎ口の細長いドリップポットを。
そしてこれまた家で持っているアウトドア用のコーヒーミルを取り出し、コリコリと豆を挽くと、デスクの上でドリップコーヒーをつくり、隣の席の人にもお裾分けなどし、飲んでいた、と。
「そんな…こまっちゃんみたいな人、いるんだね」
「おれもドリップしたいと何度も思ってたけど、格好良かったなあ〜!飲みますか?って聞かれて、『ミルク入れるなら…』って答えた人にはあげてなかったな」
「それ格好良いかな?」
「格好良いよ〜!今月の打ち上げの日、彼にスペシャリティコーヒープレゼントしようかな。変な人って思われるかな?」
「彼?彼、男なんだ!」
「男だよ!なんだよ、女だと思って聞いてたわけ?」
「うん…おしゃれな服着た…」
「男だよ!いや〜これが今日見た一番良いものだったな。これ日記に書いておいて」

ところで、昨夜こまっちゃんは、布団の中で半分寝ているわたしに向かって、
「ともちゃん、どうしても欲しいものがある。スシオケ」
「え…?スシ…?」
「うん。島に行く前に、どうしても必要だから」
「え…?どうして…?」
何がどうして必要なのかさっぱり分からないのは寝ぼけているからなのか?
と思ってそのまま忘れていたら翌朝も、
「寿司桶は絶対必要だと思う」
「なんで」
「だって島行ったら魚いっぱい食べるでしょ。そしたら寿司やるでしょ」
「それ、島で必需品だと言われた車よりも必要?」
「車より寿司桶」
「…うーん。わたし全然必要だと思わない。だからどうしても欲しいなら好きなの買ったらいいよ」
「え、いいの?やったー!」
こまっちゃん、絶好調だなあ。…いいなあ。

わたしはいよいよ今日はライブだ。ここ数日、本番の不確定要素を想像してはナーバスになっていたけれど、前日になって何かが吹っ切れて心が軽くなる。

こまっちゃん、みくりんをよろしくね!