言葉より語るもの

大工さんと店舗の工事の打ち合わせ。島の気候は結構激しいので、お洒落な布のルーフをくるくる張り出したりしたかったけれど、壊れたり苔むしたりするのだそう！大工工事に関しては、わたし達が頑張った分だけ引くから、やりたければ色々おやんなさいと言って下さる。ガス屋さんも来ていて、我が家のガス栓を直してくれた方だった。関わる業者さんが皆先輩後輩同士なのかな〜と思うと、（兄貴達…！）という言葉が出かかるが飲み込む。東京に住んでいた頃、雨宿りをきっかけに、生まれて初めて「なんと美味なる液体か…！」と思うコーヒーに出会い、以来そのお店のマスターにはさまざまな事を教えて頂きました。さまざまとは…生き様？大人の格好良さ？コーヒーが必ず美味しくて、楽しい体験である、ということはもとより、マスターが背中で語るもの？を聞きに通ったお店、『国立コーヒーロースター』さん。先日、ブログで我々のことを取り上げて下さって、胸がいっぱいになりました。マスターの三木さんを兄貴、とは呼べなかったけど、心の中で呼んでいます。チャーミングでハイセンスな奥様は姉御、と…。

日本茶（葉）

夏野菜が盛り上がっている道の駅。島内の生産者さんが野菜を卸してるので、しばしば利用している。今はビワが美味しい。ドクダミ、しそ、杜仲茶、よもぎ、などいろいろある手作りお茶シリーズ、こういう謎なものつい買ってしまうね…。日本茶？干したのかな？どうやって淹れるか聞かずに買ってしまったので、とりあえず急須で淹れてみる。ん、味はない。次はこういう系のお茶がだいたい煮出して飲むものなので、煮出してみる、カテキンすごく出そうだけど大丈夫かな。煮出して後、少し蒸らしてから飲んで見る。ん…！なんと！中国茶のような風味のお茶であるよ！釜煎り茶に少し似ているような。品があってなんだか高級茶のよう。こまっちゃんの広島土産も美味で、至福の時間。日本茶（葉）、250円也。

かわいいよ

子育てって不思議な体験だなあと思う。みくりんは発熱が続いて、ともちゃんとふたりで家でまったり過ごしている。こまっちゃんは出張。そろそろちゃんとした日本語で大人と論理的に会話ができるように頭が良くならないとなあと思ったりする。日頃ちびちゃんとしか話さないので、もう同化しちゃって、言語レベルが、るのだ。英語の勉強はもう、まったく、進んでいない。洗濯物を取り込んで、外の空気を嗅ぐと、「ここに来れて良かったなあ」と思う。生理的で、感情的で、善悪のない世界を見ている子供の目に、この辺りの自然はどう見えているんだろう。歩けなかったのが、歩けるようになり、走れるようになり、わたしもここで、ちびちゃんと同化している部分を、島で育て直している。それが本当の移住の理由だと言えるくらい。おにぎりの米粒がついて、「かわいい？」と訊いてくるみくりん。

こちらが店舗物件です

じゃーん。こちらの1階が店舗になります。左側が厨房で右側が店舗。古民家とかオーシャンビューとか…最初は島っぽいそれらを何も考えずにイメージしていましたが、現実にはいろいろハードルが高いということを学びました。ここは食べ物のお店をやるにはなかなか理想的です。それに言っても海まで歩ける距離。外側にはそんなに手を加えないつもりなので劇的な変化はしないと思いますが、きっといい雰囲気になると思います。

「雨が降る気配がありません」

お庭にある夜咲く花。昼は閉じている。「梅雨入りしたものの雨が降る気配がありません」と、農家さんに対して注意を喚起する放送が流れる。そしてついに！もろもろの条件の合意を経て、正式に物件が決定致しました！よかったよかったよー。お世話になる大工さんや、内装をして下さる方とも、こまっちゃんお話ししてきたそう。皆さん島の方で、しかもご近所さんです。施工が始まるのが楽しみ！わたしもトンカンする出番があるかなあ？わくわく。

梅雨入って晴れてる

こまっちゃん、たまーに小学生のママ達にお料理を教える、という機会がある。今回はマヨネーズとホワイトソース。また不思議なセレクションだなぁ…と思いつつ、どのお家にもあるハンドミキサーで作る、というコンセプトで直前まで試作してイマイチうまくいかず、家の冷蔵庫にはこんなにいらないよーという程のマヨネーズが。でも結果的にはいろんな種類のオイルやマスタードなど入れた試作をして盛り上がったらしい！その、こまっちゃんしかしないようなチョイスをするこまっちゃんは、実は大好きです。

カメラ兼ライター兼妻

今日も本当に島が美しい。本日は色々写真を撮るのに苦心。わたし達の住んでいるエリアは午後3時過ぎくらいからの光がきれいなんだな。もしくは早朝か。夕方日の沈む前を、スーパーに向かって走る峠道はもう全てが光っているようで、本当に素晴らしい。きっと島によって、島の中でさえ、「この時間、このスポットが最高！」ってそれぞれ思っているんだろうなあ。道の花を「これきれいだな」と思って撮るのは自然な衝動だけに後から見た写真もきれいなのだけど、「パンと海を一緒に撮る」などとミッションになると難しいなあ。それでも上手いこと撮るプロの人はやっぱりすごいわ。と、プロのカメラ兼ライター兼妻の友人に思いを馳せる。

葉っぱ葉っぱ

よく降った雨のちやっと晴れ！有機農家さんからたくさんの葉野菜を頂く。じゃがいもをオリーブオイルで炒め煮たもの（暮しの手帖レシピ）と、頂いた葉っぱのつんつんしたのや、しっかりしたのや、赤いスジのや、柔らかいのや、を、これでもかと重ねてサンドイッチ。葉境期を辛抱した体に美味いのなんのって…瑞々しい細胞が行き渡る〜！パンは日曜日のイベントで得たふくのたね製パンさんのカンパーニュ。自家製小麦を自家製粉していて、こまっちゃんが切ってすぐ「うっ…香り高い…」と感嘆していた。サンドイッチを格好良く挟む技術と格好良く撮る技術はこれからの課題ですな。

千本ノック

日曜日は尾道へ。移住して最初の夏、初めてお客として行ったイベント、2年経ってこうして出店者として参加出来たのには感慨深いものがあります。「持ってきたはずなのに、無い！」「何やってるんだよ〜！」から完売後、物品を片付けていたら出て来たカメラ。だもので例によって販売終了後の図（画面中央の女性は隣の出店者さんです）。帰宅したら体がばきばきでちょっとも動けないともちゃん、1日寝込む。まるで部活の合宿一日目の夜みたいな感じ…。全身全霊で接客したのかしら？と思ったけど違った。みくりんの「あ！どこ行くの！」の千本ダッシュ、「あ！危ない！」の踏み込み千回、「もーだめ！戻るよ〜！」のタックル＆寝技＆押さえ込み＆リフトアップ千回、とにかくベビーカーを忘れたのが敗因です。商店街の中ながら、緑をあしらい、音楽あり、子供の遊び場あり、子連れの先輩出店者さんも多数。

気持ちのよい散歩

「暑いわね〜」が最近のご近所さんとの合い言葉。今日はこまっちゃんはパン焼き。おやつにみたらし団子を作るが、「上新粉だけで美味しい」って袋には書いてあったけど、上新粉だけでは固かった…。お店を具体的にするにあたって、人と関わったり、話をしたり、考えたり、まったく違う分野の考え方に触れたり、こまっちゃんと得た事をシェアしたり、気づくと時間を使って考えている。そこには「なぜ移住したのか」「なぜ大三島なのか」「なぜパン屋なのか」の全部が繋がっていて、自分でもよく分かっていなかったことが今分かりそうになっているので、なんだかとても満ちたいい時間だ。