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2018/07/31

シートベルト嫌いなうさちゃん


先週の営業中は「台風がどれだけの害を及ぼすか」という話題が合い言葉のよう。不思議な進路を辿った台風でしたが、幸い大三島は「久しぶりのまとまった雨」程度で、一応われわれの住むエリアに避難指示は出たものの、何事もなく済んでほっとしました。近所の広い私有地には今も毎日のように崩れた山から出た土砂が運び込まれており、何かの造形物のように土が積み上げられていますが、草地になっていた海辺の土地もいくつか同じように、そうやって土を集められる土地があるというということだけでも「すごいなあ」と思ってしまうし、それでも未だ近所に土で埋もれた未開の道があって、山の土の量に驚いてしまう。台風が過ぎたら風が吹くように。空と山が夏休みの色をしている。みくりんは毎日保育所でプールを楽しんでいるようです。今日の夜は友人夫婦のクラフトビールのお店にアイリッシュフルートの奏者が来るということで、みくりんはどうかなあ、3歳児は座って聴いていられるのかなあ?と思いながらも聴きに行ってみる。みくりんは正面で聴きに行ったり、お店の外で飛び跳ねたり、他のお客にちょっかいを出したりして楽しそうでありました。

2018/07/26

旅行本、旅行本


ともちゃん、汗っかきである。お店にいるときも午後になったら着替えることにする。人前に出られる数着を着まわしているため、服が足りないので新調したいところだが、暑くて事務処理も手につかないオフの午後、急に思い立ってストックのリネンで直線縫いの服を縫ってみる。夕方みくりんを保育所に迎えに行きがてら、早速縫い上がった服を着て、店舗で仕込みをしていたこまっちゃんに見せ、「これ、いくらだと思う?」とわくわくして聞くと、「自分で縫ったんじゃないの?」と早速バレて、「うーん、3千円」って、ひどい!今週の仕事始めの本日、やっぱり着てみたくて着用して仕事、着心地は微妙。しかもその日は図らずも旅行本の取材の日であった…。ところで写真は、以前取材をお受けした旅行本。すごい情報量に丁寧なリサーチ、大三島についてはローカルな良いものを取り上げていて良著。大三島に来る旅行で、行き帰りに別の場所も観光したい方には楽しい本かと思います。

2018/07/22

「焼くよ」


暑い暑い大三島。「うるさーい!みーひーみーひーって何?」とみくりん。毎日陽のある間は蝉の大合唱です。外に出ていられないような陽気の中来てくださるお客さま達に、本当にお一人お一人有難く思います。学校夏休み初日、数を「焼くよ」宣言したこまっちゃん。夏に苦戦するのはパンに限らず色々あると聞きますが、この夏の観光業界の西側の打撃は察して有り余る…。今週はお店を持つ前からイベントでよく顔を合わせていた他の島々で活躍する女性陣や、遠方から度々お店を手伝ってくれてる青年など、嬉しく懐かしい面々も顔を出してくれて楽しい。そしてとにかく汗疹が今年もひどいともちゃん、先週から「海に浸からなきゃ」と思ってやっと実行。思ってたより全然水冷たい!みくりんはぐいぐい一人でも泳いでる風。仰向けに浮いてみようとやってみたらともちゃん、初めて自然に浮けた。「とんかちだったの?」とこまっちゃん。金槌やろ、きみきみ。4月はまだ保育所の新任の先生に「全然訛ってませんね」と言われたみくりんは、ある日を境に、生まれてからこれまでの家庭での会話の蓄積に保育所での会話量が上回ったんだろうなあ、今やばりばり伊予弁ネイティブに。日々洗練されていってささやかな感動を覚える。

2018/07/16

8月の臨時休業

8月の
9日(木)、
10日(金)、
11日(土)、
は帰省のため臨時休業させていただきます。
店主母の看病のため、月に1週休業させていただいております。
(※7月は休まず営業いたします。)
どうぞよろしくお願いいたします。

櫂伝馬終わる


15日は晴天、ともちゃんは鶴姫まつりの櫂伝馬レースに出場。広島側の出場チームがいくつか辞退していたので例年より少ないチーム数だったけど、テキ屋や友人たちのお店が出て、思ってたより人で賑わっていた。予選で一漕ぎ、スタートして沖のブイを回って戻る約3分ぽっちで、既にちょっと気持ち悪くなって、声も枯れて、コンクリの上に横たわるともちゃん。息してなかったのと、レース前に水分控えたのがまずかったよう。本選では大分タイムを縮めるも、入選ならず。息はしないとだめだね!リーダー宅で打ち上げの帰り道、前回の日記(参照:櫂を漕ぐ)の写真とほぼ同じポイントから撮影。午後7時過ぎの頃、奥の山々のピンクグレーはいつも大好きな色。定期船の発着のない近所の広い港の駐車場は今土砂被害の粗大ごみの集積所になっており、積み上がった瓦礫の大きすぎる山を見ると胸が痛むし、暑い中泥のかき出しや整地している方々には頭が下がる。大三島に限らず、方々の山では所々爪で抉ったように縦に細長く土がむき出しになって、地滑りを起こしたのが対岸からでも良く見える。それでも景色が、光や、色が美しい、美しいと思うと、複雑な気持ちも湧く。みくりんは今週保育園にて発熱。木曜日、お店の開店準備をしている最中にお迎え要請のお電話が。そのうち顔や体に赤いぷつぷつが出来て、「手足口病」とのこと、熱も9度台に。鶴姫まつりはこまっちゃんとお留守番だったみくりん。熱が上がり切ったらすーっと下がる。頼もしいアルバイトさんに助けてもらった今週のまるまどでした。

2018/07/11

櫂を漕ぐ


我々の住んでいる地域が大雨で避難指示になったのは金曜日の夜、解除になったのは月曜日の朝でした。まるまどの厨房で炊き出しの食事を作るのを手伝いに来てくださった近隣の方々や、食材を差し入れて下さった方々、他にもおかずを用意してくれた島の飲食店の協力、島の女性の料理グループなど、うまいこと分担して、初日以降は、旬のお野菜いっぱいのお料理を十分食べていただけたようでした。愛媛新聞さんや毎日新聞さんが記事にしてくださって、まだまだ他の地域は深刻な被災状況ですが、きっとこれから各地でポジティブなニュースも増えていくだろうと思います。雨明けて、暑い。家の脇を流れる用水路は落ち木もすっかり洗われてきれいになり、透明な水がさーさーと流れている。野々江地区の浅瀬で何か食べているサギたち(見えるでしょうか…?白いてんてんが)。窓を開け放して暑い…、やる気の起きないともちゃんですが、島の奥方らはツバの大きな首の後ろと前をつつむ帽子をかぶって、長ズボン、長靴、エプロン、長袖にアームカバーをして、草を刈ったりしておられる。朝から重機を動かして土の流入した路面を整備したりもしている。避難所でも背中の曲がったおばあちゃんが、それはもうしっかりとした握力でお荷物を持たれるので、本当にすごいと思いました。さて、昨日の夜は鶴姫まつりに出場する櫂伝馬の練習(参照:まだまだ穏やか感謝です…鶴姫まつり)、ともちゃん1年ぶりに櫂を持つ。夕暮れから星が出るまで、全身使って、手にまめが出来るまで、汗をかいて1時間。「こんなにしんどかったっけ」と思いながら、体はこんなに動いてくれるんだからやっぱり動かさないとな、と思う。今年の町民運動会は中止なり。
愛媛新聞ONLINE
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201807080058

2018/07/07

避難指示


今週の営業は初めてのしっかりした雨。木金ともたくさんのお客さまに来て頂いて、中には遠方からの方もあり、土曜日はどんな感じになるかなあと言っていた夕方。避難勧告が出て保育所のお迎えに来て下さいとの電話があり、解除されなければ土曜日の保育園は休園と言うことで、どうしたもんかと店舗の片付け、暗くなってから避難勧告が指示になり、指定のエリアが「2番組…」「うちだ…」。幸い店舗があるのは同じ地区でも指定のエリアを外れており、被害のない土地にあるので、布団と着替えを運んで来て店舗で寝ることに。こまっちゃんは翌日分のパンの仕込みをして、夜半、集合のかかっていた消防団の活動に参加。夜2時頃帰宅して、朝4時頃から製パン。土曜日に焼いたパンは、店舗を休業にして避難生活を送られている避難場所と役所の支所に全て持って行きました。避難指示の出たエリアは南側が特に被害がひどく山が崩れたり土砂が流れたり、浸水したりしているのですが、我が家があるのは北側の一番端で、家にも今被害は出ていません。避難場所におられるのは普段顔をお見かけする方々や日頃お世話になっている本当に近所の方々で、奮闘しておられるのが3年間お世話になっていた支所の方々で、我が家と店舗が無事で、避難場所は店舗のすぐ近くで、店舗には材料の備蓄もたくさんあって、我々が身動きが取れるということは、きっと役割があるからだろうと思うのです。土曜日は1日の間で3度程停電。その3度目は復旧までに1時間程かかっていたでしょうか。ダムの水も濁って処理が追いつかないので、断水する可能性があるというアナウンスがありました。どの方も、おばあちゃん達も、水害も避難も「こんなことは初めてだ」とおっしゃていた。こまっちゃん、避難所に炊き出しを提供するボランティアを募る告知。彼の判断と行動は、これまでの経験が生きていてすごいなあと思う。あっ。そういえば、木曜日に職場体験の中学生が、可愛らしく一生懸命働いてくれたのだけど、なんだか遠い以前のことのようだ!

2018/07/02

晴れ間に瀬戸田


ともちゃんの性格上いつかやると思ってたよね、お湯が出ない。こちらの生活では給湯に灯油を使う。家の外に大きなタンクがあって、そこに入れた灯油で湯を沸かして、お風呂や台所で使う。夜。みくりんと2人でお風呂に入って勢いよく水しか出ない。タンクが空なんである。みくりんに「ちょっと…冷たすぎる」と言われながら体を洗い、自分は水で髪を洗う。みくりんの頭にはヤカンで沸かしたお湯も使ってやる。洗い上がりはなんだかしっとり(べっとり?)で、非常に新鮮な体験であった。この給湯のシステム、防犯的にはアレなんであるが、給油をしてくれるお店に補充をお願いして「お代はいつでもいいよ」と言われることだとか、自分がこれまで知っていたカルチャーとのカルチャーショックみたいなものは、実はたくさんたくさんあって、都会の暮らしと島の暮らし何が違う?と言われて、何がってもう、全然違う。でも何が、とはひとことでは言えない。「他者」の定義か?ちなみにその後帰宅したこまっちゃんは、ストーブの中に残っていた灯油をタンクに追加して、お湯のシャワーを浴びた。先日のパーティー(参照:ドレス出しておく)は友人の結婚パーティーであり、とっても楽しかったらしいみくりんは「またパーティー行きたいな」と言っておりました。パーティーの時間にはその日降っていた雨が上がって、光が差す中あちこちの島々から雲が登り、海の上一面雲海のようにもやが敷かれて、見たことのない景色だった。ともちゃんもパーティーまた行きたいなー。