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2019/01/15

ぽっかり


祝日、こまっちゃんの大学時代の友人が遊びに来てくれました。お昼前に来てくれたので、一緒に、わたし達も久しぶりの鷲ケ頭山(わしがとうさん)へ。風もなく、お日様もあって、ピクニックには最高の陽気。見晴らしの良いところでサンドイッチとコーヒーを食し、鷲ケ頭山から尾根を歩いて、安神山(あんじんさん)の山頂まで。鷲ケ頭から始まる尾根へはすぐ近くまで車で行けるし、ガレ場もあるものの半分くらいは舗装されている道だし、みくりんも張り切ってとことこ歩く。今回初めて安神山まで行ってみたのだけど、眺めはもちろん良く、瀬戸内の多島美を見ながら、軽く汗をかくちょうど良い行程。山頂には大山祇神社の御神体という説のある小さな小さな祠がある。その祠の裏側に、ぽっかりと空間が拓けて、ふかふかの草が生えて、ここだけ風が吹かずにぽわぽわと暖かい、何とも気持ちの良い空間があった。ここがその写真なのですが、少しでも気持ち良さが伝わるでしょうか…。随分長い間、大雨で山道が崩れて通行止めになっていたのですが、この尾根歩き、風が強いとしんどいと思うけれど、お天気が良ければ本当に最高。いい休日でした!

2019/01/05

今年もよろしくお願いいたします



帰省から島に戻って、今日は仕事始めでございました。年末年始はこまっちゃんとともちゃんの実家がある東京で過ごす。みくりんの為にTSUTAYAでアナと雪の女王を借りてもらったら、5、6回は見ていたみくりん。一緒に借りたラプンツェルは怖かったらしく、出だし30分阿鼻叫喚だったので視聴断念。ともちゃんの妹まーちゃんは、前からアナとハンス王子の「とびらを開けて」という歌を男声とデュエットで歌いたいという願望があったのだそうで、男声じゃないけどともちゃんがまーちゃんがバイトに行っている間にハンスパートを練習して、姉妹デュエットを完成させる。大三島に帰る頃には、みくりん、セリフも込みでいつの間にかハンスパートをマスターしていた。念願だった凧揚げもしたし、毎日のように公園も行ったし、おせちも伊達巻とかまぼこと黒豆ばっかり食べて、みくりんは至福のお正月でした。島に戻るとやっぱり空気がきれい!星がたくさん。いいお天気の中初詣に行って、カメラを持って行かなかったので翌日はカメラを持って氏神様のところへ。長い階段を始業初日の中学生たちが駆け上がってきて、なんだか良かった。大山祇神社で巫女さんのバイトをしていた高校生や、中学生に、ちらほら知っている顔があるのが嬉しい移住生活4年目。今回の帰省、東京の印象が今までと少し違ったな、子供に付き合って子供とその親のいるような場所にばかり行っていたせいだろうか、なんだか人々の表情といい、以前より少し暮らしやすくなっているような気がする。気のせいなんだろうか。こまっちゃんには「ともちゃんの心が丸くなったんだよ」と言われた。

2018/12/26

暖かい冬である


帰省の前に、今日干しきれなかった分の洗濯物をコインランドリーにてやっつける。ここのところ洗濯ネタばっかりだなあ。新しくてきれいなコインランドリー、ガラスの向こうは、見えないけどオーシャンビューなんである。先週の営業日、お店に若いカップルがきてくれて、魅力的な二人の近くにいると、若いエネルギーがきらきら気化したのを吸い込んでいるようであった。わたしは二十代前半の自分を基準に考えて、若さとは愚かなことであると思っていたらしい、でも彼らを見ていたら、愚かさも全部ひっくるめたって、それ以上に若さが周囲にバリバリと発しているエネルギーは、伸びていく若い枝のように美しく、周囲に影響を与え、世界を肯定する力強いものだった。ああ、もしも生きることが辛い二十代の若者がいたら、やっていて苦しいことの全部を即座に止めて、喜びを感じることだけを選んで欲しい。なんだか祈るみたいにそう思ってしまう。本当に決意してそう出来たなら、バキバキと音を立てて人生が変わる。わたしは三十代になって、人生の全部のマイナスはプラスになり得るんだ、ということを自分や人を通して学ぶことが出来た。マイナスがマイナスであるほど大きなプラスになるその転換を、全部のオセロがひっくり返って別の人間になって新しく人生を生きる、というくらいドラスティックな転換を、それを体験することが人生をやっている醍醐味だったのか、と思うくらいの転換を、体験させることの出来る、「マイナス」にポテンシャルがあることを知った。「若さ」について自分の中で書き変わるみたいに、そういう、若い時には知らなかった観点を持てるから、歳をとるのは新しくなっていくみたいで楽しい。

2018/12/23

クリスマスっちゅうか年の瀬


22日の土曜日で、無事年内の営業を終了しました。常連のお客さまに年末のご挨拶をしながら、開店して初めての年を、こうして日々支えて下さっている方々にお礼を言いながら終えられるのは、本当に幸福な有難いことだなと思いました。バケットの試作を始めたことで、時間も気もバケットに取られがちだったという面もあったのですが、最終週まで新作のパンを考え、並べるこまっちゃんも素敵だと思っています。さて、こまっちゃんは週明けから帰省して家族のサポートを、ともちゃんとみくりんは、25日に保育所にサンタクロースがやってくるので、それが終わってからの帰省。お店をきれいにして、自宅を大掃除して、洗濯洗濯(雨が続いた…)、冷蔵庫の中をすっきりさせて、ついでに経理もきれいにさっぱり、帰省の荷造りして、なんて、全てを年末に、なんで出来ると思ったんだろう!?差し当たって最低限のことすら、出来るのかどうか不安でいっぱい。日曜日はお友達のお家でクリスマスパーティーを心から楽しんだみくりん、風邪引いて発熱の手前の気配。

2018/12/21

年末年始の営業のお知らせ

年内は22日(土)が最終営業になります。
27(木)、28(金)、29(土)は休業させて頂きます。

本年はたくさんの方々にご愛顧頂きまして、誠に有難うございました。

年明けは、
5(土)、6(日)より営業を開始します。
※6日のみ、日曜日ですが営業致します。

1月の2週目以降は通常通り、毎週木、金、土曜日の営業となります。

どうぞよろしくお願い致します。

2018/12/17

すごいすごい、弓削


日曜日は弓削島(ゆげじま)の「かみじまパンフェス」に出店してきました。大三島からしまなみ海道を広島方面へ2つ渡った因島(いんのしま)、そこから対岸の生名島にフェリーで渡って、佐島、弓削島、と橋を渡って行きます。生名〜弓削を含めた6つの島と19の無人島を合わせたのが上島(かみじま)町。島同士が橋でつながっていても本州から一度も船で渡らずに行けない島は離島と称され、上島町は愛媛県の離島群の町です。弓削島はわたし達が移住した当初から、イベントに呼んでもらって、出店者さんたちとも交流があり、思い入れのある島です。今回はついに、やっと、久しぶりに、弓削にパンを持っていくことが出来ました。こまっちゃんは朝までお店で徹夜で頑張って焼いてくれたので、皆さんがパンを楽しんで下さったらいいなと思います。前日まで雨で室内開催かと思われていたのですが、全店ほぼ完売という時にぱらぱら降り始めるという幸運、大盛況だったし、スムーズだったし、とても良い会だったんじゃないかなと思います。準備のご苦労の賜物でしょう…感謝。みくりんは開催直前に迷子。「お父さんとお母さんは『まるまど』の人です。連れて行ってもらえませんか」という文句を仕込んでおいたので、無事連れられて戻ってきました。イベントは、やっぱり肉体的にも精神的にもきついけれど、終わると「行って良かった」と思ってしまう。一晩降った雨は、翌朝は雲間から朝日がぴゃーっと差したものだから、あたりそこらじゅうがふわふわと光る水蒸気に包まれて、みくりんを保育所へ送るいつもの路地は光の道みたいになっていました。

2018/12/12

洗濯!洗濯!洗濯!


雨が降ったりで乾かなそうな天気が続いて気がついたら、脱衣所が洗うべき服の山になってしまった。昨日は雨だったけど、朝から洗濯洗濯。いつもは優先順位を考え、部屋干しで乾くラインナップを選び、試行錯誤と洗濯計画で頭をいっぱいにして、いたのは何だったんだ、コインランドリーの力を借りに行って30分でほかほかになって出てくるんだから。すごいなー、全自動、洗濯機、いつか欲しいなー。関東平野に比べると、冬場の湿度が高いのだろうか、雲が厚い日は朝から外に干しても湿っぽく、寒い日の厚手のものは「変わってない…」くらい乾きにくいというのが、瀬戸内に来てからの驚きであった。今日は晴れ。やっぱり洗濯洗濯。外に干し、ついでに庭の草を抜く。「どろぼう草」という愛称の草、最初は可愛い花だな、種も星のようで可愛い、そして手に取ると…ほろほろすぐ崩れて、毛の服に付くと奥まで入ったり、肌に当たると針のように痛い!今では新芽でも見分けが付くようになったので、その時抜くのが最善。すっと抜ける。花が咲くと、抜いてほっぽっといても地面の上で枯れかけながら頑張って種になっている、強い。甲斐あってか、物干し周り(のみ)の植生は少し変わって、可愛い芝生みたいになってきた。しかし他の草は手付かず。棘があって手袋でも触れない草苺と野ばらみたいなやつが、がんがんはびこっているよ…。でも日差しが暖かい日の冬はいいな。虫もいないし、戸を開けて庭で日を浴びながら、掃除の合間にお茶を一服。

2018/12/06

『ゴマスリ行進曲』


暖かくてなんだかもやっとした空気の不思議な天気が2日続き、今日は朝から雨。島に来てからの冬、毎冬ジャケットはアウトドアメーカーの濡れても汚れてもまあいいか的な1着のみのオーバーサイズを毎日毎日着ていて、とにかく実用的には申し分ないのであったが、今年!今年は東京から持ってきてずっと衣装ケースに仕舞いっきりで着ることのなかった冬のアウターシリーズを、かたっぱしから出して着てみた。「そこまで寒いか?」と思われそうで恥ずかしかったダウンも出した。こまっちゃんとのデートで着ていたコートも着た。小さくしょうもないことではあるが、変化なのです。尾道にて作家さんの可愛らしい切り絵見て、自分もやってみた翌々日。何かクリスマス的な図柄でも作ってお店に飾りたいものです。日常に追われる日々。今日は店番をしながら、正月にお店でかけるプレイリストを編集した。昭和歌謡しばりなんだが、帰省中の孫ちゃんとお母さんとおばあちゃんなんかがお店に来てくださったら、並んでいる間も楽しんでもらえるかなと思ったのだけど、どうだろうか。

2018/12/02

タントちゃん


みくりん、保育所の発表会。朝、車で連れて行くのにエンジンがかからない。何故?!通電はするのに、「キッ……、キッ……、……ッ…。」何で?!回るべき何かが回っていない様子…、島に来てから初めてマイカーを持ったので、こういう時どうしたらいいのかの経験もなく、とりあえず警告灯は電気関係、直るの?廃車?(我が車は走行距離13万km超えている)どうしよ、とりあえず歩いて保育所へ行かなくちゃ、集合時間も過ぎてる、と、いつもと違う様子に声をかけてくださる近所の方々、そして同乗させて頂いて無事開始に間に合うように保育所に到着しました。ううう…感謝…。発表会では、子供達の成長に目玉がうるむともちゃん、歳のせいか…。違うクラスの子供達も、日頃お迎えで会うと「みくりちゃんのお母さん!」と声をかけてくれるので、1年の間に顔と名前が分かる子も増え、特に応援ソングで無表情の顔に「頑張れ」とか言われるとぐっときてしまう、何でだろう?これ…。我が子みくりんもとってもキュートに頑張っていました。先生が作った衣装はどれも凝っていたし、どうやって元気盛りの子供達を導いているのか、想像を絶します。運動会しかり、発表会しかり、島の保育所のイベントを参観して思うのは、「人は比較できない」という本質的な心境に割とすんなりなっているということである。子供達皆が本当にそれぞれ比べようのないくらい違う特性を持った個人であり、また個々がよく見えるくらいの人数なので、「人が育つところが見たい」と思って子供を持ったわたしにとっては、それぞれのペースのそれぞれの成長を目の当たりにさせてもらって、この先も見ていけるということが、ただただ嬉しくやたらに幸せなのである。そしてみくりんの発表を見終えると即座に開店前のお店へ。徒歩圏内で本当に良かった。車はバッテリー切れでした。しばしば調子の悪くなるタントちゃんがいつもお世話になっているモータースさんが、すぐに直してくれました。

2018/11/26

大洲→内子


日曜日は大洲の「城下のまちびと」というイベントに出店。すったもんだありながらも何とか出店準備を整えて、日曜日の朝6時に自宅を出発、愛媛県の大洲に向かう。大三島からは車で2時間くらい。普段は出店出来る程のパンを用意するのが難しいので、イベントのお誘いを頂いてもお断りしているのですが、今回はこの夏深刻な被害のあった大洲で、主催者側の地域おこし協力隊が頑張っているということもあり、ちょっとでもお力になれればと参加させて頂きました。古い町並みの道沿いに並ぶテント、趣あるあちこちの立派なお屋敷内に展開する店々、町を広く使って88店舗が出店し、人々は大正レトロな衣装で参加するという広大なイベントは壮観でありました。見たことのないクラシックカーや、生ライブ、そして出店者さんの出されているものの、どれもこれもクオリティーが高い!そして出店者さんも、とっても魅力的な方々。みくりんはエネルギーの大爆発、あっという今にたたたたーと走り去り、親の目の前から消え、探しても見つからず、数分後はライブステージの一番前の席で他所の方と手拍子して楽しんでいる事多数…。ライブ、甘いもの、射撃、ゲーム、人力車にも一人で乗り、誰よりもこのイベントを楽しんでいたと思います。夜は車で30分程東に戻ったところにある内子にて1泊。大洲といい内子といい、朝はしっとり霧につつまれる幻想的な地形。朝食前の散歩は何とも言えず良かったのですが、そんな内子も賑わっていた大洲も一枚も写真を撮っていない、ああ…!しかしこの町々の魅力は一見にしかず。土曜日は夫婦ともへろへろだったけど、大洲も内子もまた絶対に来たいなと思いました。内子のお宿のチェックアウトが待ちきれず、外に出ようとしたりドアにはさまってみたりするみくりん。

2018/11/12

一段上がったような


朝、準備中のお店のテーブルにカンパーニュとバケットが並んでいるのを見て、「パン屋さんみたいだなあ!」と思った。ついにパン屋らしいシンプルなパンがまるまどに並ぶようになりました。ただでさえ固いパンより柔らかいパンが好まれる島において「買う人がいるだろうか?」と心配していたのだけど、ことバケットに関しては「より固く」「固くないと!」というご意見を頂き、リアクションの多さに驚きながら、毎回調整しながら試験販売しております。土曜日は、ともちゃんの小学校の同級生がお店に来てくれて、朝から到着が楽しみでありました。尾道から自転車で来てくれて疲れを感じさせないタフガール達。かっこいい。日曜日は、大三島の宗方(むなかた)の集落を少しだけ散歩。わたし達の住んでいる井口(いのくち)とは山々を挟んで反対の、日の沈む側。また違った美しい景色にほうっとなる。そして、ところで、ともちゃんの肋骨はやっぱり折れていました。2週間経ち、大分痛みが引いて、折れたことを忘れている時間が増えてきた。

2018/11/05

3時の光


家にあったぷりっぷりの肉厚のほうれん草を見て、「サグマトンが食べたいなー…」と思った。東京にいた頃行ったカレー屋さんのあの味…こちらではスパイスから作ったカレーはみくりんが食べないし、マトンも売っていない。そして、そういうちょっと特殊な美味しいものや、珍しいものが手に入るのが都会の幸せではあるけれど、その幸せはやっぱりプラスαの幸せで、ベーシックなところを満たすものとは違うんだなあと、ふと突然気が付いた。お庭の勝手に生えている実の写真。お庭に光がいっぱいなのがちょっとでも伝わるでしょうか。他者に親切にしたり、困っている人に手を貸そうとする時、ここの生活では同じ土地を共有しているからという他に特に理由は必要ないけれど、都会の生活では相手との距離感に迷うことがある。どんなものがその人の基礎の部分を満たすのか、それは人それぞれだけれど、空気のきれいなところで、自分の中の自然を肯定するような生き方がしたかったわたしにとっては、この土地がそういう生き方を許してくれて、受け入れて下さる周囲の方々がいて、満たされているから自然と感謝の気持ちが湧き上がって、「感謝することが出来る人生」を始められたことだけをとっても、島に来ることが出来て良かったと思う。