ともちゃんA(以下A):道の駅でざくろ買ったのよ。めずらしい!
ともちゃんB(以下B):大三島で売ってるの、初めて見たんじゃない?
ともちゃんC(以下C):みくりんが食べたことないだろうと思って買ってみました。まな板の上のきれいなにんにくは大三島の有機農家さんのにんにくです。
A:カレー作ろうと思ったんよ。
B:道の駅で地産のにんにくって、その時期しか売ってないんだよね。
A:「無い季節は、みんなどこでにんにく買うんですか?」って、以前お店の人に聞いたんだよね。
C:うん。
A:そしたら、「島の人は、にんにくのある時期に買って、それを庭に埋めて増やします」って言ってた。
B:「え?」
A:「埋めて増やす?」
C:予想できない回答だったなあ。
A:今日は、そんなことより、この日記が続かなくなってしまったことについて話し合うんですよ。
B:会議します、会議。
C:議題、「なぜ、まるまど日記が続かなくなってしまったか」。
A:原因は分かってるんです…。
B:なに?
A:まるまど日記はですね、約9年間続いてるんですけども、日記の内容について、かなり真剣な夫婦間での討論が、実はこれまでに何度か行われていまして。
B:喧嘩とも言う。
A:その都度、方向性を変えてきたんですよ。
B:そして今現在のテーマは…。
A:まあ、ファンタジー路線といいますかね。「ともちゃん」という狼が、ひつじの皮をかぶってですね、るんるんでメルヘンの世界を歩いている。
B:悪者のいない、地獄もない。
C:実際ないけど。
A:リアリティよりも、美しい部分、明るい部分にフォーカスして、日常を切り取ろう、と。
B:誰もが好感を持てる内容でいこうと。
C:マーケティングの手法で言えば「子供」「女性」「動物」に準ずるような。
A:そして、それではいよいよもう、ルーティンになって、「ともちゃん」が飽きてるんですよ…!
B:なんということだ…!
C:こまっちゃんは何て言ってますか。
A:彼はメルヘン路線で満足してるんですけど。
B:「ともちゃん」がひつじの着ぐるみの下で、ぶるぶるb…って震えてるんですな。
C:脂汗だらだらかいて。
A:「ジ…ジンギスカンになっちゃうよ…!」
B:あと、もう一点、ともちゃん今、noteというSNSにアカウントがあって、1万字超える超長文を日常的に書いてるから、そっちのベクトルが重くなっちゃってんじゃないの、と。
C:こまっちゃんの疑念です。
A:探さないでください!!
B:正直、お店のプロモーション的なことではさ〜今やinstagramがさ〜。
C:こまっちゃんが完璧に引き受けてくれてるから。
A:正直、ここで何をやっていいのやら。
B:であるからこその、会議です!!
A:ぶっちゃけて話すと、大三島に移住した当初は、いろんなカルチャーの違いというか感覚の違い?を、日々調整するという感じだったんですけど。
B:だから書いていいことと書くべきでないことがあることが、あまり理解できてなくて。
A:例えば、「今日買い物してたら、こんな人がいました〜」みたいな投稿は、都市だと匿名だけど、島だと、それは誰かの知り合いだから。
B:みんな繋がってるから。
C:みんなどこかで、親戚だったり、先輩後輩だったり、兄弟姉妹の同級生だったり。
A:このことにまず驚いたってのものある。
B:だから「ネガティブなことは書かない」と、まるっと決めたんですよ。
C:そうやって決めてしまわないと、自分たちのことを書くのに、書き進められなかったんだよね。
A:でも9年たったところで、だいぶ。
B:だいぶ。
A:判断がつくようになったのではないかと。
C:そうかなあ〜〜〜!?
A:大人になったのではないかと。
B:大人の階段登っちゃったのではないかと。
C:ど、どうだろな〜〜〜〜〜!?
■第2回まるまど会議へ続く。