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2015/04/29

盛りだくさんすぎ



夕飯時、寝室で一人で寝ていたみくりんが「ふにゃー」と起きたので、抱きかかえに行ったこまっちゃん、
「ぎゃー!ちょっと来て!」
というので行ってみると、みくりんが寝ていたわたしの布団の、掛け布団をぺらっとめくったみくりんが寝ていた場所の隣に、みくりんの顔ほどの長さのムカデが…。
「ぎゃー!!」
真っ白のオーガニックコットンのシーツと掛け布団に色々なものが長く、太い、ムカデ氏がS字を描いて超グロテスク…、そして何故みくりんとぬくもっている!?いつ?どこから??
どたばたする親達の横で落ち着いているみくりん、どこも噛まれた訳では無さそう、それだけはとにかく良かった…。
しばらくして、
「あっ」
とこまっちゃん、今度は居間で、ちっこいムカデ氏、凍らせるスプレーをかけると、シュー、コロコロ(噴射の勢いで転がっている)、シュー、コロコロ、シュー、
で畳の隙間に着くと、ぐいぐい…と潜っていってしまった。こ、ここから来たのか…!?
「今日おれはこの部屋では寝れない」
と、ムカデ氏(大)を葬って以降青ざめた顔のこまっちゃん、テントを張ろうと思いつき、寝室に一人用と二人用、二張りのテント。みくりんはテントに入れるとキックキックパンチで大興奮、
「寝るんだよ、みくりん…」
の夜12時。

翌日。ムー氏がどこからどこから来たかを検証するため、こまっちゃんが居間の畳を持ち上げる。わたしは畳の裏にびっしり、を想像したが、実際には割ときれい。
ただ、
「なんだこの隙間は…」
畳を上げると下の床板は、畳の厚さ分周りの床より数センチ低くなっているのだが、そこが全部隙間になっている。
「全然ここに逃げ込めるじゃないか」
そしてその隙間がどこに繋がっているのか覗いて見ると、
「土だ!」
つまり、畳の側面は直接外気に触れるようになっていて、軒下は忍者が余裕で入れる昔ながらの建築物だったのだ。
「これは…対策の仕様がない…」
ただ一つ付け加えるとすれば、建材も、床材も、建築事務所でしかお目にかからないようないい素材を使っているのは流石…、って、まあ今その話どうでもいいんだけど。

「上からも下からも来る」「靴を履く前にひっくり返してとんとんする」とは、こちらに来てから誰もが言うアドバイス、「下まですっぽり包まれる蚊帳を買うように」、どれもムー氏に対する対策なのだが、イマイチピンと来ていなかった我々、骨身に沁みる。ちなみにキッチンの戸棚類はどれもこれもぴったり扉が閉まるように出来ている。

午後はこまっちゃん、田んぼの田植え。みくりんと見に行く。
その時聞いた話で「下まですっぽり包まれる蚊帳」とは、つまりテントの様なものだそう。
テント泊2日目。疲れが取れず昼まで寝るわたし。
そして昨日の夜はこまっちゃんには夢のようなサプライズが…。
詳細は次回に。

毎日盛りだくさん…盛りだくさんすぎ!