ぴゅーぴゅー寒くて、もうこのまま冬になるのかと思ったら、今日はもやもやとあったかい。瀬戸内の海もなんだかもやがかっていた。裏の小山もやっと紅葉してきたところだから、大三島はまだ秋がこれからなんだなあ、隣の家のイチョウの紅葉もまだだし。今時期は温州みかんの収穫に農家さんは大忙しだそう、畑にお弁当持って行って昼も帰らずに作業しているんだとか。我が家でもみかん食べ始めているけど、もうなんだかやったらめったら美味い!温州みかんの時期の前の品種の早生(わせ)みかんは(見た目も形もそっくり)地元の人には「縁起物だからね、でも美味くない」と言われてしまうのだけど、いえ、もう、全然美味しいんですが…。ある寒い朝、保育所に送る車の中で手が冷たいというともちゃんに、「こうやって手をひざにこすると、手がぬくくなるんで」と教えてくれたみくりん。「温(ぬく)い」という言い方が、東京ではともちゃんの祖母だって言わなかったし、「なるんで」という言い方といい、小さい我が子ながらおばあちゃんに優しくてされているような気になった。ともちゃん古典が好きだったので、古語が今も日常に生きている様子がとても面白い。「今行くけん待っとき」という時、「今行くから待ってなさい」という意味なんだが、一つ隣の島から北、広島側では「今行くけぇ待っとき」になる。愛媛の人は「けぇ」と言わない。しかしともちゃんはつい「けぇ」と言ってしまう。「けぇ」の方が言いやすくてつい…。