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2024/11/05
カルチャー月間
2024/10/21
あわびダンス!
庭でバーベキュー。差し入れの獲れたてあわびが、炭にのせたらぐいん!ぐいん!とねじれ悶えるので、子供が悲鳴。ともちゃんは、初めて生きたあわびを触って水洗いした。ああいう感じなんだね…!大変美味。初めて自宅の庭でバーベキューをしたよ。バーベキューを庭でするには草が多過ぎて、虫が多過ぎて、地面に凹凸が多過ぎて、とてもやれないと諦めていたのだ。住んで10年目、やっと、やっと、初めて、やれたよ〜。達成感〜。しかし刈らねばならない木々はまだまだある。お肉を山ほど食べて、ビールを飲んで、これから数日は野菜中心の生活だな。前日がどしゃぶりで、当日はすっきり晴れて、風がひんやりしてきた。今朝も朝の空気が冷たくて気持ちい。気持ちが良いけど体温調節の難しい季節。今日は、愛車のタントちゃんとお別れの日。ここのところ、「もう、オレ、そろそろお迎えっス…」というタントのつぶやきが、無視できないほどの大きさになっていたのでした…。もともと車に乗る生活じゃなかったわたしたちにとって、初めて購入した車。ありがとう!大好きだよ!次もタント。
2024/09/10
もうすぐお祭り!
今週末の祭に向けて、連日練習。今年新しい役割になるみくりんのために、新しい衣装を用意する。それが、「男物の長襦袢」と「手おそい」、兵児帯、たすき。長襦袢が正絹で、兵児帯が正絹で、「え、こんなにシルク使ってんの?!」と驚いた。わたしって、全然ものを知らないんだなあ。昔の人ってなんて豊かなんでしょう。こちとら肌着がシルクってだけで贅沢な気でいるのに。ちなみにアクリルのものもある。 「手おそい」は手甲カバーみたいなもの。検索しても出てこないので、こちらの言い方なのかも。「さるぼぼ」と言う、縁起物の猿のぬいぐるみ(のようなもの)も、集落のお母さん方が作っておいて下さったものが用意されてあって、洋布で出来ているものもあるけど、だいたいが正絹。本当に、ぴかぴかして、うつくしくて、複雑で、「なんて綺麗な布だろう」と思う。見慣れると、「他に代わりがない」という気持ちでいっぱいになる。わたし、何も知らないのね!お店と自宅に取材のテレビカメラが来てださって、移住者から見た暮らしを問われる。なんと言ったらいいのか…取材の数日前から、頭の中をことばがもんもんとして、歯を噛み締めながら寝付けない。多分、おそらく、「都市」と「島」の暮らしの比較は、わたしの中で生涯の大きなテーマなんだろう…端的になんか、答えられないよ!!それでも、一番最近思っていることが、少し整理されて言葉にして話せたのが良かった。わたしの住まわせてもらっている集落の方々は、祭に熱心で、さまざまな方々が協力して、1ヶ月かけて、子供達の獅子舞を中心としたお祭りの準備を整える。それって、資本主義の合理的な観点から「何の意味があるんですか?」と問われたら、多分、答えられないんだよね…神様って、意味があるんでですか?と。でも、抽象的な目に見えないもののために、力を合わせることが出来る、自分の最善を尽くせるっていうのは、人間にしか出来ない。目に見えないのに、価値を共有できる。分かち合うことが出来る。それは非常に高度なことなんじゃないかと思ったんです。島のPTAに参加してても思う。子供の未来のために、大人達が能動的に力を合わせられる集団は、コミュニティとして非常に成熟しているんじゃないか。そういう気質は、脈々と受け継がれてきたカルチャー、伝統、習慣、自治の仕組みが作ってきて、今も生きている。わたし達は、その仕組みの中に、よそから来て入れてもらっている。それが大三島なんじゃないか。これは、人と人だけで作れる、最上級の、一番本質的なセーフティネットなんじゃないか…。わたしは島で安心している。家で安心していられる。その理由はこれなんじゃないかという気がした。
2024/08/13
2024/07/28
雲、空、ばばーん!
夏だ、灼熱の…一気に来た…夏!体がついていかない!この間まで湿度100%みたいな感じだったのに、ぎらぎらの太陽、もこもこの木々、アスファルトの間、側溝の間、水無し川の川底から、生える生える植物たち。毎年毎年、その年によって、生き物たちの雰囲気って違う、ある年は毛虫が大量発生したり、ある年はカニが大量発生したり、今年はトンボが大量発生で、蚊があんまりいない。蚊は、むしろ春に多かった。夏は暑すぎて、出てくる季節を変えたんだろか…そんな気はする。最近図書館で本を借りるのが楽しい。本当に、さすが、本、情報量、質、さすが、素晴らしい…最近、難しい本が、難しくなくなってきた。今はインド哲学の本。楽しい。
2024/07/08
前方に濃霧
急に暑くなって、厨房で人語を失う我ら。人としての人格をも失っているかもしれん。数日前の朝、濃霧でフェリーの欠航の放送があって、その後出かけたら、海の上を、濃霧の大蛇みたいのが、「のた〜〜…」っと、島と島にまたがってゆっくり動いていた。あんなの初めて見たよ!この写真奥の白のかたまりが、「のた〜〜…」と陸に上がると、視界がふわっっと白くなるんだが、すっぽり包まれたら、何も見えんな!山の上から撮ると、スケール感も相まって異世界な雰囲気があったんだけど、歯医者に遅れそうだったので、そこらへんでパチリ。夫婦間が険悪になるにつれ、体調を崩してなかなか良くならないみくりん。反省して、家などを磨く。湿気!湿気!カビ!瀬戸内の梅雨の湿気はかなりすごい。でも、毎日霧が出る地域は、もっとすごいのかもしれん…。あくる日、晴れた朝は、すっかり海が濃い夏色になっていた。夏色、そういえばそんな曲あったね!なんとなく思い立って、無料の習い事を始める。すぐに顔を覚えられる人数しかいないので、お話も、それぞれの方のお話が聞けて、なんか、本当に、素晴らしい方々ばっかりなのかなあこの島は…そんな訳でもないはずなんだが…。プリミティブで、嘘がない。こんなプリティな人柄の方々に、なかなかお目にかかれないはずなんだがなあ…。島にいると次々お会いする。すごい。
2024/06/18
もりだくさん、夏へ。
6月はもりだくさん。大山祇神社の神事である「一人角力」にあやかって、境内にて、島の子供達の東西分かれた相撲大会が開かれた。一等賞はアラジンのオーブントースター、プラス大きなケースいっぱいの生活雑貨などなど、豪華絢爛。砂を運んで、立派な土俵を作ってくれるのは、島の青年部の方達で、みなさんの働きの恩恵ったら、ありがたいこと凄まじい。みくりんは一回戦敗退。ぽろぽろ泣いていた。PTAの市のバレーボール大会。こまっちゃんとともちゃん、参加。実は、みくりんが小学校に上がる前から、他のお母さんに「PTAの保体部に入ったら、バレーボールをしなければならない」と聞いていて、「保体部?」「バレーボール?」「??」となっていたのだが、バレーボールしたさに保体部に入ったら、バレーはコロナでずっと中止続きだったのでした(実際には希望制だった)。やっと昨年再開、今年は2度目の参加。「レクバレー」と言って、懇親目的のスポーツなので、普通のバレーとはルールも違うし、そもそもボールが違う。怪我しないように、ふわふわ。楽しい!あまり貢献できなかったけど、楽しい。こまっちゃんは元バレー部なので、頑張ってました。5月ももりだくさんだった。4月も…。ずーっとずーっと、休みの日はとにかく休むばかりで、何か新しいことをしたりしなかったし、誘いがなければ自分で動こうとしなかったが、何か、今年の4月で、大きくスイッチが変わったような感じがした。休みに、家でずーっと休んでなくても、大丈夫な気がする。動ける気がする。っていうか、動かないと、本当に、体が、やばい!!!!!子供が寝た後、夜しばらく起きていると、お腹が空いて、また自分で作るつまみが美味くて、一人飲むお酒が美味くて、風邪引いて痩せた正月ころと比べて、3.5kg太ったよ。ぐ…くぅ………。顔の形が変わるのが嫌…。最近仏教に興味があって、図書館でたくさん本を借りる。面白い…読んでいると難解さのせいで心が落ち着く気がする…。こまっちゃんは、けんかになると、「悟りが開きたいなら、もう少し勉強したものを関係に生かせよ!」と、わたしの学びをディスってくる。ぐ…くぅ………。違うのだ、わたしは、「ゴータマ・シッダールタ」さんという、スキンヘッドの美青年(願望)、彼そのものに興味があるのだ。…もちろん悟りは開きたいが…。なんとなく、「北欧神話は、ゴータマさんと関連があるのでは?」という気がして、北欧神話の本も読んだ。全く関係なかった。でも面白かった。
2024/04/16
桜、桜、ありがとう
今年の桜は本当にきれいだーー!!!きれい!きれい!毎年このくらいきれいだったのかな?わたしがちゃんと見ていなかったのかな?大三島の外に出かけて、大三島に帰ってくると、「別格じゃね…」と思ってしまう。美しすぎて。桜の種類も多くて、散り際も、新緑のコラボレーションも、美しい…。今年はお花見をちゃんとしたので、心が豊かです。もう3回くらいしたいけどね!さすがに無理か!みくりんは4年生に進級。いろいろありましたが、ひとつずつ、自分の力に変えて、きっと想像もできないところまで成長してしまうのでしょう。こどもたちよ。わたしは、今までも当たり前にあって、全然見ようとしていなかった、見落としていた、色々なことを、改めてちゃんと見ようとしたら、それだけで時間があっという間にたってしまうのかもしれない。普通に過ごしているだけで。野の花が、無限のようにいっぱい。写生したい。そんなこと言っている間に、季節が変わる予感満々。
2024/04/03
春です。
みくりんが気まぐれに植えた球根が、咲きました。咲くもんだな!春です。行楽のお客さんも、海外のお客さんも少し増えて、野花も美しく、茶色い山に、新緑がぷちぷちと可愛い。気持ちが良い大三島!でもお天気の悪い日が多いね。みくりんは4月で小学四年生に進級。子供の脳みそから、身体から、能力的にも、知覚能力的にも、認識レベルがぐぐぐっと深く複雑になり始める年齢。自分、こんな感じだったかな…?彼女が新しい感覚にぶつかるたびに、少しでも彼女自身の感覚として獲得して、自信を持てるまで、その過程に一緒に寄り添えたらいいなあと思っている。一人っ子だから、寂しい思いをさせているかもしれないのは可哀想だけど、一人っ子だから、時間をとって話を聞いてあげられるのは、利点かなあ。話をちゃんと聞いてあげられると、自分でどんどんもやもやの糸口を見つけて、理由を理解して、「分からないことがこのくらいある」と、マップを描くので、「ひょえ〜〜」と思って聞いている。自分、こんな感じだったか…な?
2024/01/09
書き初めだ
2023/12/24
カンパーニュ
島の方から、「大三島には昔、鹿がいた」というお話を聞いた。鹿!大三島に、今「島民より数が多い」と言われている猪は、夜道に遭遇したり、食べたりするので馴染みがあるが、鹿がいたことは聞いたことがなかったので驚いた。今、全くいない。
パンのご予約を頂くことがある。お電話で、以前食べて美味しかったから同じものを…と思っても、名前が出てこないことがある。「カンパーニュ」は、正式には「パン・ド・カンパーニュ」、フランスの伝統的なパンで、「田舎パン」という意味だということになっている。日本において、伝統的なハードパンは、随分浸透したとはいえ、島の食卓においては、どうやって食べるのがおいしいか、いつ食べればいいか、ハードパン自体にまだまだ馴染みのない方も多い。
「カンパーニュ」は「カンパニー」。大きく焼くセミハードパンで、語源に、「共に食事を食べる」という意味がある。つまり、「一緒に食べるものを分かち合う人々を仲間と呼ぶのだ」、という、この単語には体感が詰まっているのである。
冒頭の鹿のお話。現在、大三島に鹿がいないのは、島の人が食べちゃったからである。戦後の食糧難を、島の恵みが養ったのであった。お話をして下さった方は当時小学生で、お友達と山に入って、鹿をふもとまで追うのを手伝ったそうだ。
仕留めた鹿を、大人の人が「その場で捌いて」「細切れにし」「それを人数分の山に分けた」。
言うまでもなく「カンパニー」は今、「会社」という意味で使われる。わたしの学生時代が終わって社会に出ると、日本は十分経済的に成長していたから、「会社」というのは、血も涙も無い、利潤を追求する組織だと思っていた。今、こうして、島の方のちょっとしたお話を聞きながら、もともと知っていたはずの単語が、言葉と知識がつながって、本当の意味が分かりそうになっている、いろんなものが自分の中で繋がろうとする、あ、そうか、みんなで獲ったものを、誰もに平等に分けることを、当然と感じる人たち、が、仲間なんだ。本当は、「会社」がそういう意味なんだ。それは、なんだか、とても心が気持ちが良いことで、「カンパーニュ」を切り分けながら、わたしはこのパンの意味を、この島にいるおかげでちゃんと理解できるようになってきていることを、とても有難いと感じるのです。