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2019/07/23

念願の花火


雨降ったり止んだり降ったり止んだり。みくりんが「はやく夏にならないかなー」と言って、もう夏だよと言ったものの雨ばかり降って「違う、海とかに入れる夏よ!」と言われ確かに夏っぽくない。晴れだと農家さんは全ての畑に水を撒かなければならないということを知ったり、雨が降らないのが続くとダムの貯水量を心配したり、人の暮らしが天候と共に連動してあるということが、今年初めて実感としてはっと、確かにそうだと思えた。雨でも晴れでも台風でも人は同じように同じペースで機械のように影響されずに機能するのが都会で仕事する人が求められることだったから、本来人は雨の日と晴れの日では体の状態とか精神の状態とか違っているのだから晴耕雨読みたいに出来たらいいのだろうけど、それは理想の夢のお話だと思っていたから、カメハメハ大王の歌みたいに、「風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みで」と言ったら言い過ぎなんだけど、でも「晴れの日と雨の日で内容がすっかり変わる」という仕事のあり方が、頭では屋外でする業種などそういう人もいるだろうと知っていたけれど、そういう生活をする人生について、本当には理解していなかったみたい。お天気って、人間がどうすることもできない大きさのものじゃないですか。ましてや瀬戸内のお天気は、海と島々の位置の問題か天気予報が本当に当たらないし、予報もどんどん変わる。天候というどうしようも人が変えられない大きさのものに、毎日影響されながら生きる生活。どこかぽっかりと明け渡して、緩めて、さっと体を動かして対応できる柔軟さやシャープさ。島の人に生き物としての頼もしさみたいなものを感じる秘密が少しだけ分かった気がする。ちなみにパン屋さんのお仕事は、雨の日も晴れの日もあんまり変わりません。