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2019/08/18

秋の虫の音


大三島に直撃すると思われた台風も無事去り、お盆の営業も無事終え、ゆっくり体を休めた日曜日。台風が通り過ぎた木曜日は臨時休業にして、お店のガラスにもベニヤ板を張り、これまで見たことないくらい1日に何度も何度も雨雲レーダーをチェックして、どれだけ大変なことになるんだろうとびくびくしてたら、風も雨も静か。保育所をお休みにしたみくりんがあんまり暇そうだったので図書館に連れて行ったら、道すがらのお店も戸を塞いだり砂袋を置いたりして臨時休業、図書館も臨時休業、傘のいらない静かな午後をアイスだけ買って家に戻ってきた。翌日から晴れ。先週あたりから今週のお盆にかけて、帰省の方が多く来て下さる。帰省の方にお店に来ていただけるのは、なんだか売り子をしていてとても楽しい気持ちになります。島が随分変わったとおっしゃる方が何人かいらっしゃったけど、わたし達がここ数年感じていた「島がこれから変わっていきそうだ」という感じが、今まさに変わっている最中で、どうなっていくのか、どこがゴールなのかは分からないしそんなものは無いのだろうけど、人が何かアクションを起こして一つずつ時間をかけて変わっていく、変わっていく原理みたいなものに常々触れている感じはあるなあと思った。ここでは人一人の心の持ちようが実際に島の風景を変えていくのが目に見えるから、ということは自分の心のあり方と10年後の自分のいる場所の風景が繋がっているのだ、と思うこともできる。東京にいた頃は自分が変わっても、グレても荒んでも聖人になっても、世界の何も変わらないと思っていた。今は、自分がそこにいて周囲の人に嫌な感じを残さない者、何か空気の中に感じの良いものが残るような者を目指していけたらいいなあ、と思う。