朝、峠の手前、山桜が満開で、車を降りてそばまで行った。去年近所の青年が、おばあちゃんを連れて見に行ったと言っていた桜、今年はちょうどの時、ちょうどの天気、ちょうど素晴らしく清々しい朝、見ることができた。大きな木。いろんな精霊が住んでいそうな。峠道は何かが発酵しているような、春の匂いがした。もうすぐ卒園式だ。うわーんもう卒園なんて…。ずっと保育園に通って欲しかった…。小学校で、どんなことを学ぶのかな。みくりんは「おむすびやころりん」というお店をやりたいんだって。お父さんとお母さんの作るおむすびが好きだからだって。じゃあまるまどのお店がお休みの時、店舗でおむすびややったらいいじゃん、という話になっている。子供の頃、大きくなってやりたいことはいつでも明確だった。何を学ぶか。「自分の命は、何をして生きるか?」最初の一文字目を教わる時から思っていて良いのだ。「全てはあなたの人生の仕事を達成するための助けになる可能性がある。求めなさい。選ぶ権利がある。」。