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2018/12/26

暖かい冬である


帰省の前に、今日干しきれなかった分の洗濯物をコインランドリーにてやっつける。ここのところ洗濯ネタばっかりだなあ。新しくてきれいなコインランドリー、ガラスの向こうは、見えないけどオーシャンビューなんである。先週の営業日、お店に若いカップルがきてくれて、魅力的な二人の近くにいると、若いエネルギーがきらきら気化したのを吸い込んでいるようであった。わたしは二十代前半の自分を基準に考えて、若さとは愚かなことであると思っていたらしい、でも彼らを見ていたら、愚かさも全部ひっくるめたって、それ以上に若さが周囲にバリバリと発しているエネルギーは、伸びていく若い枝のように美しく、周囲に影響を与え、世界を肯定する力強いものだった。ああ、もしも生きることが辛い二十代の若者がいたら、やっていて苦しいことの全部を即座に止めて、喜びを感じることだけを選んで欲しい。なんだか祈るみたいにそう思ってしまう。本当に決意してそう出来たなら、バキバキと音を立てて人生が変わる。わたしは三十代になって、人生の全部のマイナスはプラスになり得るんだ、ということを自分や人を通して学ぶことが出来た。マイナスがマイナスであるほど大きなプラスになるその転換を、全部のオセロがひっくり返って別の人間になって新しく人生を生きる、というくらいドラスティックな転換を、それを体験することが人生をやっている醍醐味だったのか、と思うくらいの転換を、体験させることの出来る、「マイナス」にポテンシャルがあることを知った。「若さ」について自分の中で書き変わるみたいに、そういう、若い時には知らなかった観点を持てるから、歳をとるのは新しくなっていくみたいで楽しい。