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2019/11/25

ことば考


ぴゅーぴゅー寒くて、もうこのまま冬になるのかと思ったら、今日はもやもやとあったかい。瀬戸内の海もなんだかもやがかっていた。裏の小山もやっと紅葉してきたところだから、大三島はまだ秋がこれからなんだなあ、隣の家のイチョウの紅葉もまだだし。今時期は温州みかんの収穫に農家さんは大忙しだそう、畑にお弁当持って行って昼も帰らずに作業しているんだとか。我が家でもみかん食べ始めているけど、もうなんだかやったらめったら美味い!温州みかんの時期の前の品種の早生(わせ)みかんは(見た目も形もそっくり)地元の人には「縁起物だからね、でも美味くない」と言われてしまうのだけど、いえ、もう、全然美味しいんですが…。ある寒い朝、保育所に送る車の中で手が冷たいというともちゃんに、「こうやって手をひざにこすると、手がぬくくなるんで」と教えてくれたみくりん。「温(ぬく)い」という言い方が、東京ではともちゃんの祖母だって言わなかったし、「なるんで」という言い方といい、小さい我が子ながらおばあちゃんに優しくてされているような気になった。ともちゃん古典が好きだったので、古語が今も日常に生きている様子がとても面白い。「今行くけん待っとき」という時、「今行くから待ってなさい」という意味なんだが、一つ隣の島から北、広島側では「今行くけぇ待っとき」になる。愛媛の人は「けぇ」と言わない。しかしともちゃんはつい「けぇ」と言ってしまう。「けぇ」の方が言いやすくてつい…。

2019/11/18

即席バスケットゴール


秋たけなわ。11月のイベント出店が2つ終わり、色々ありながらも日頃助けて頂いている方々に助けていただきながら、体をなんとか整えながら、ちょっとほっとしてお家で美味しくご飯を作り、家族の時間を過ごす。桜の葉がすっかり落ちると、パンがぐっと美味しく感じるように思われる。朝はいつもご飯だったけど、みくりんの希望で最近の朝食はいつもパンに。こまっちゃん、お店ではココアの生地のパンなど、ラインナップを冬仕様に、またバケットの焼き時間を変えて、島に住むフランス人の方の好みに近づけるように固めに仕上げたり、ちょこちょこと変化があります。イベント中はいつもほったらかしにされてしまうみくりんが気がかりなのだけど、どんどん友達を見つけて延々と飽きずに遊び続ける様はなんとも頼もしく、本当に本当に楽しそう。

2019/10/26

どんぐり


こまっちゃんが東京に帰省して1週間。めそめそしてみたり、やたらテンション高かったり、すごいわがままになってみたり。保育所の先生に「たくさん抱っこしてあげてね」と言われて、こちらも振り回されて気づけなかったけど、抱っこするようになったら随分情緒が落ち着いた。朝「保育所に歩いて行きたい」というので徒歩で向かうと、家を出て3歩でとにかく木の実を取るのに夢中。紫の実や、棗や、花や、すでに手のひらがいっぱいで「3個までにして」と言ったどんぐり拾いは永遠に終わらず永遠に保育所にたどり着けなそうだったので、ついに「そこで拾ってて!車取ってくるから!」と車で登園。翌日は早く起きて早めに出たので、今度は袋を持って再び拾い拾いしながら、歩いて保育所へ。雨が降ったり、むしむししたり、寒かったり、くるくる変わるお天気。でも晴れると、本当に楽園かと思われるくらい気持ちよくて、隣の島のところどころ紅葉している山が美しく、今年の秋は夏と秋と冬の感じが混ざったような不思議な感じ。ついでに頭も今がいつの季節か分からないような気分で変。ついでに普段少食でいいともちゃんの食欲スイッチも入ってしまったようで、やたらお腹が減る。とにかく女二人でのんびり過ごしている。美味しくご飯を食べ、楽しく遊び、8時半には寝てしまうみくりん。

2019/10/08

10月の臨時休業のお知らせ

10月の
24日(木曜日)、
25日(金曜日)、
26日(土曜日)は、
店主の東京帰省&出張のため臨時休業させて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

ピクニック


日曜日はだいたいこまっちゃんとみくりんの二人は温水プールに行くのだけど(このプールの更衣室が温泉の脱衣所と繋がっていて、水着を脱いだらそのまま温泉に入れるので、温泉に入ってくるというコースが最高なんだそうだ。ともちゃんはプールがあんまり好きじゃない)、この日曜はやっと!少し肌寒かったのでプールは止めてピクニックに。おかずはおにぎりと卵焼き。おやつはコーヒー豆を買ってドリップして、かりんとうと早生みかん。いよいよ柑橘の島、トップバッター早生みかんが始まりましたよ。今年は異常気象だって近年は毎年毎年言われてるけど、秋なのに暑すぎたり、台風が多かったりで、これから実る糖度の高い比較的新しい高級品種が割れてしまうらしく、農家さんの気持ちを考えると胸が痛む…。これでは品種改良も良し悪しじゃなぁと思えてきたり。ピクニックした公園から多々羅大橋まで歩いてすぐなので、橋まで上ってみた。翌々日は家族揃って歯医者にかかり、夕食に尾道でタイ料理を食べる。みくりんがパクチーや優しい味付けにしてもらったフォーを美味しいと言って食べるので、初めてのタイ料理を美味しがってもらえて嬉しい。夕食後、こまっちゃんが一ヶ月以上行きたいと言い続けていたカラオケに1時間だけ行った。みくりんはレット・イット・ゴーとかパプリカとか歌って、初めてのカラオケもとても気に入ったみたい。ともちゃんは6年振りくらいで、壁2面にプロジェクターで歌詞が投影されているのでびっくりした。大三島は今イノシシの被害が多くて、夜も家の周りをうろうろしている。世代が進んで、集落に出てくるのがなんだか怖くないみたい。野犬も増えている。その辺をうろうろしている。我が家にいる虫も増えている感じがする。自然とか野生生物とかを感じる日常の中で、カラオケとかタイ料理とか東京にいた頃は珍しくも何ともないものが、今の生活では特別な生活のメリハリを感じさせる体験になり、そんなに変わってしまった自分の生活が面白くも不思議に思う。島の生活は本当にノイズが少なくてシンプルで、だからこそ街で島に無い娯楽の体験がくっきりと濃い。なんというか、みくりんの初めてがあるから余計になのだけど、上手く表現できないのだが…小さなものが彩る人生が前よりずっと味わい深い。そして、一口に「田舎暮らし」と言っても、本当に田舎はそれがどこで何があるかによって千差万別だと今はよく分かる。

2019/09/25

5歳なり


台風も無事に去り、みくりんのお誕生日が来るということで、みくりんが欲しいと言うビーズを買いに橋を渡る。最近はいいお天気、夏と秋の空が入り混じって毎日とてもきれいな昼の雲と夕焼け。最近は『お子様ランチ』に目が無いみくりんに(滅多にその機会はないのだけど)、飛行機の形のお皿にのったお子様ランチを食して頂き、お友達が持っていたという『アクアビーズ』なるものを購入。わたしが子供の頃には無かったこのアクアビーズ、色んな色の丸い小さな玉を並べて、水をかけると溶けてくっつくというもの。どういう原理?何で出来ているのか?かけた水が乾けば出来上がりで、出来上がったものを水につけると溶けてバラバラになるという。買って帰ってきて以来、熱心に創作に励み、毎日数個ずつ作っているみくりん。こまっちゃんがともちゃんにも、美味しそうなワインをプレゼントしてくれた!ありがとう。実際にとっても美味しかった。

2019/09/16

限界を超えていけ


旧暦8月15日、満月の土曜日未明、この辺りで地方祭と呼ばれている秋祭りの1日目が始まる。夜中の1時、「一番太鼓」という太鼓と笛の行列が集落を回り、二番、三番、と一時間ごとに鳴る。ともちゃんは毎回目が覚めてびくっとなる。獅子舞の主人公の小・中学生達は、午前3時に化粧を開始。みくりんが参加する保育園児の獅子舞グループは午前6時に集合。今年はみくりん、去年とは別人のように踊りも獅子舞の回りを回る「おたふく」の役も見事にこなす!約2時間の道のりを途中数カ所舞いながら歩き、「御旅所」と呼ばれている集落の中の小さな神社がゴール。ともちゃんはそこでもう、朝の8時で一仕事終わった感じでへとへとなんだけど、御旅所で合流する小・中学生とこまっちゃんを含むサポートの大人達は、そこからが長い長い祭りの始まりなんである。体力や気力のピークを何度も何度も超えて、日の暮れるまで交代で舞い、叩き、吹き続ける。ともちゃん、午後の3時間だけみくりんと、一軒一軒回るのについて行ったけど、翌日足が上から下まで筋肉痛だった。これまではただただ子供達がすごいと思っていたけど、みくりんが小学生になるのが近づいてくるにつれて、ともちゃんに当事者意識が芽生えるにつれて、未明から日暮れまでサポートし、歩き、夜はご飯を食べさせ、「これ保護者の役割の方、つとまるかな…」と心の底からお母さん方に敬服の念を覚えた。今年も祭りの最後に顔に好きな絵をペイントするお手伝いをして、ともちゃんはここの集落の子供達が本当に本当に可愛くてたまらない。朗らかで、ピースフルで、サポートし合って、顔には出さないようにしてるけど、このお手伝いがとっても嬉しいのです。今年我が家で舞ってくれた獅子舞のメンバーは、わたし達が大三島に来て経った時間分、彼らからの思いとわたしが持つ思いが大きくなっているのを感じて、空間が感謝の気持ちでいっぱいになった感じがした。全然関わりのない違う場所から来たわたし達だけれど、本当に気さくに寛大に抵抗なく祭りの輪に、世代を超えても住む場所が離れても共有して持てるものがいっぱい詰まっているところに、受け入れてもらっているんだなあと思った。

2019/09/11

今年も宿入り


祭りの満月の土日に向かって太っていく月。連日夏日で、朝は秋の雲、昼から夜は夏の雲。連日あるお獅子の練習に参加した先日、終わって帰ろうとする頃、ともちゃんが手首にかけた手提げ袋からみくりんが持参したリコーダーの先っぽが飛び出していて、手がそれに触れたとたん、吹き口から細いムカデがするっと出てきてガブッと噛まれた。ともちゃん、初めてムカデに噛まれた。ぎゅーっとひきつれるような痛み…。まわりのお母様方に処置を聞いて、石鹸で洗ってお湯をかけるのがいいらしいというので、家に帰ってすぐやってみた。後から調べたら43度以上の熱で毒素のうちのタンパク質の酵素が失活するらしい。41度以下だと却って毒が浸透してしまうらしいけど、ともちゃんはそのくらいの温度のお湯で流してしまったと思う…。それでも1時間後お風呂に入る頃には、「はてどっちの腕だっけ?」と痛みを忘れているくらいだったので、蚊よりも害が長引かなくていいじゃないかと思った。腕がぱんぱんに腫れる人もいるらしいので、たまたま毒の軽いケースだったのだと思いますが。それにしても、みくりんが笛を吹いて口を噛まれたりするのでなくて本当に良かったよ!!笛は気をつけよう、リコーダーはもう止めようと思った。というわけで、今年も宿入り(こちらは去年の:宿入り)。日暮れの後、太鼓と笛を鳴らしながら、ろうそくの入った提灯を持って集落を巡る。星がきれいだった。祭りの練習が始まると、あれよあれよと本番がきて、そこから年の瀬まであっという間のような気がする。

2019/09/04

ものすごいやる気


先週より集落のお祭りの練習が本格化して、我が家から歩いてすぐの集会所では毎晩お獅子の練習が行われています。小学1年生から獅子舞に参加して、簡単な役から徐々に難しい役になり、中学生くらいから笛や太鼓を担当します。なので去年まで保育所で一緒だったお友達が毎晩頑張っているのもあり、近所の保育園児が見にくるのもあり、すごい意気込みで練習(の見学)に臨むみくりん。太鼓の音が聞こえてくると法被を用意して、リコーダーを用意して、準備万端で「行くよ!おかあさん!」。お祭りの笛は横笛ですが。ともちゃん、今年は笛を吹いてみたり太鼓を叩かせてもらったりしたけど、難しい!笛は高音が出ない。出し方はトランペットなどと一緒で、指使いは同じだけど息を入れる鋭さを強くすることでオクターブ上の音を出す。太鼓はバチを2本持つのだけど、太鼓に正対して左右対称に持つのでなくて、斜め下方に向かって、片手は裏手?横から?右手と左手で違う向きでストロークするっていうのが難しい。みくりんの地域の祭りデビューはまだ先なので、ともちゃんも長い目で練習しようと思う。

2019/09/02

9月の臨時休業

12日(木)…通常通り営業
13日(金)…地方祭準備のため開店時間が12:30からになります
14日(土)…地方祭のため臨時休業いたします

9月は大三島の各集落で獅子舞が家々を回る地方祭があり、我が家も地域のお祭りに参加させていただくため、店舗を休業させて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

2019/08/30

溜まる洗濯


1日の中で雨、晴れ、雨、晴れの大三島。きゅうと涼しくなる。満潮近くで海水が上がってきたお店の前の水無し川。野犬がちゃっぽんちゃっぽん歩いていた。何してるんだろー。ここら辺は野良猫より野犬の方が圧倒的に多い。空が明るくなって地面が乾いてきたかと思うとスコールみたいな雨が降って、昨日は営業中一瞬停電したりしたもんだから驚いた。本州や四国で強い雨雲が流れていても、瀬戸内海は別の風が吹いているのだろうか?島の方にはあんまりやってこない。ときどき千切雲みたいな雨雲がやってきて、向こうは晴れているのに大雨を降らせたりする、がすぐに止むのである(その代わり台風が瀬戸内海に入ってしまうとなかなか抜けないらしい、やっぱり瀬戸内だけ気流が違うんだろうか)。毎朝山々からもくもくと水蒸気が上がって、ふわふわと雲に合流して、関東育ちのともちゃんには見慣れない景色なので毎回、不思議だなあ、きれいだなあと思う。田んぼの稲も刈り取られ、稲わらが干されていた、毎日雨に濡れてるけどね…。島の収穫は早い。9月のお祭りに必要なしめ縄をなうのに稲わらが必要だからだろうか?朝、サイレンが鳴って、島内で起きた火災に消防団の出動を要請する放送が流れた。そしてしばらくして、無事に鎮火したという放送が流れる。消防団は地域住民の組織で、こまっちゃんも消防団員だ。ともちゃん東京で子供の頃消防署の隣に住んでいたから、早朝でも深夜でも時間を問わずサイレンが鳴っていたし、隊員に場所や規模を知らせる構内放送も毎日良く聞こえた。毎日どこかで知らない誰かが火事に遭っているものだと思っていた。でも火事は全然日常じゃないし、そこにいる人はどこかの誰かなんである、という当たり前のことを、今やっと知っているんだなあ…。

2019/08/18

秋の虫の音


大三島に直撃すると思われた台風も無事去り、お盆の営業も無事終え、ゆっくり体を休めた日曜日。台風が通り過ぎた木曜日は臨時休業にして、お店のガラスにもベニヤ板を張り、これまで見たことないくらい1日に何度も何度も雨雲レーダーをチェックして、どれだけ大変なことになるんだろうとびくびくしてたら、風も雨も静か。保育所をお休みにしたみくりんがあんまり暇そうだったので図書館に連れて行ったら、道すがらのお店も戸を塞いだり砂袋を置いたりして臨時休業、図書館も臨時休業、傘のいらない静かな午後をアイスだけ買って家に戻ってきた。翌日から晴れ。先週あたりから今週のお盆にかけて、帰省の方が多く来て下さる。帰省の方にお店に来ていただけるのは、なんだか売り子をしていてとても楽しい気持ちになります。島が随分変わったとおっしゃる方が何人かいらっしゃったけど、わたし達がここ数年感じていた「島がこれから変わっていきそうだ」という感じが、今まさに変わっている最中で、どうなっていくのか、どこがゴールなのかは分からないしそんなものは無いのだろうけど、人が何かアクションを起こして一つずつ時間をかけて変わっていく、変わっていく原理みたいなものに常々触れている感じはあるなあと思った。ここでは人一人の心の持ちようが実際に島の風景を変えていくのが目に見えるから、ということは自分の心のあり方と10年後の自分のいる場所の風景が繋がっているのだ、と思うこともできる。東京にいた頃は自分が変わっても、グレても荒んでも聖人になっても、世界の何も変わらないと思っていた。今は、自分がそこにいて周囲の人に嫌な感じを残さない者、何か空気の中に感じの良いものが残るような者を目指していけたらいいなあ、と思う。